最近需要が右肩上がりのキャンピングカーですが、背景には何があるのでしょうか。
近年から続くキャンプブームに加えて、コロナ禍によって生まれた新しい生活様式が
キャンピングカーの特徴とマッチしている事にありそうです。
公共機関での3密を避ける移動方法、リモートワーク、さらに移住を念頭に置いたワーケーション
(ワーキング+バケーション)という「ニューノーマル」な生活様式のなかで、
日常生活で仕事やレジャーの両面から、車中泊のイメージより一歩前進して、
キャンピングカーの活用を考える人が増えている様です。
実際に某キャンピングカーフェアを覗いてみても、人気の凄さを肌で感じました。
多くの来場者の中でも特に目立ったのが、小さい子どもがいるご家庭の姿です。
小さい子どもを連れての公共交通機関を利用した旅行は、躊躇してしまうという気持ちと
子どもが小さいうちにたくさん自然に触れさせたいという親のニーズが相まって
キャンピングカーという究極の選択肢にたどり着いたのが判ります。
皆さん、真剣に情報収集にあたっておられました。
数あるキャンピングカーですが、日本RV協会によると大きく4パターンあるといいます。
では、細かく見ていきましょう。
1: キャンピングカーの種類
(1)フルコン(フルコンバージョン)
アメリカ大統領選挙での地方遊説や、人気歌手が全米ツアーする際に利用する、
大型バスのような超高級モデルです。価格は数千万円級となります。
(2)キャブコン(キャブコンバージョン)
大型ピックアップトラックなどをベースにしたモデルで、キッチン、トイレ、バスなどを完備。
ボディサイズとして、日本ではかなり大きく見えます。
ベース車両や車内装備によって600万円から1000万円超と価格差が大きくなります。
(3)バンコン(バンコンバージョン)
日本ではトヨタ「ハイエース」をベースとしたモデルが多数あります。ハイルーフ仕様を改造するものや、ルーフ部分をビルダーが独自に加工してルーフの一部が跳ね上がる形状のボップアップルーフ仕様が人気です。
価格は400万円前後から600万円前後。トヨタ「タウンエース」や日産「NV200」など
ベース車が小さくなれば、300万円前後から購入できるモデルもあります。
(4)軽キャン(軽自動車キャンピングカー)
ボップアップルーフを装着すると、軽でもかなり車内スペースは広がります。
ベース車両はホンダ「N-VAN」やスズキ「エブリイ」の活用事例が目立ち、
車内架装を含めて200万円台から各種モデルがあります。
価格だけ見ると、バンコンや軽キャンであれば、ミニバンやSUVなど
普通のクルマとの価格差が比較的少なく、一般ユーザーにとって十分に購入検討車になると思います。
なお、キャンピングカーは4ナンバーや8ナンバー登録となり、
車検の時期や税金で乗用車と比べると長所と短所の両面があります。
2: ニーズに合った車種を選ぼう
(1)誰と乗るかを考える
キャンピングカーは大型車のイメージがあるかもしれませんが、
軽自動車をベースにした小さいタイプもあります。
家族と乗るのか、友達と乗るのか、ペットも一緒なのか、1人でアクティビティに繰り出すのかなど、
誰と乗るのかを考えることで最適なサイズや装備の内容が見えてきます。
(2)利用目的を明確にする
似たようなタイプのキャンピングカーでも、装備のタイプによって適した利用シーンは変わります。
日帰りで海などのレジャーに行くのか、オートキャンプ場で1泊するのか、
長期間の旅行に出かけるのかなど、利用目的をしっかり考えて選ぶようにしましょう。
自分の旅行スタイルにはどの車種が合っているのかを想像しながら
自分に合う最高の一台を探してみるのが良いですね!
3: まずはキャンピングカーレンタルで試してみる
さまざまなタイプのキャンピングカーをご紹介しましたが、購入してから
「やっぱり違った」と後悔したくない場合はレンタルで試してみるのもおすすめです。
レンタルであれば、リーズナブルな価格でキャンピングカーの良さを体験できます。
また、自分にとって必要ない装備なども分かるので、キャンピングカーを購入する際の参考になるはずです。
キャンピングカーの購入で失敗しないためには、目星をつけている車種の運転感覚や、
自分のアウトドアスタイルに合った装備ができるかを確認することが大切です。
4: ニーズに合うキャンピングカーに出会えると
自分たちの旅行のニーズに合った車に出会えると
旅の幅はより広がり楽しみも何倍にもなります。
実際に私たちも子どもが小さい頃にキャンピングカーと出会いましたが
旅のスタイルは一新し、楽しみの幅も増えました!
今では私たちの旅にはなくてはならない、最高の相棒の様な存在です!
みなさんもぜひ、キャンピングカーに触れて旅の醍醐味を味わってみてください。