ファミリーキャンプを始めようと考えておられる方に多いのが、どのような持ち物を準備すれば失敗せずに楽しめるのかだと思います。
最近ではYouTubeなどを見ると、豪華な装備を持ち込んだキャンパーも多いため、初めての人も同じような装備を持っていないといけない気になってしまうかもしれません。
でも、そんなことはありません。特に小さなお子さんが一緒のことが多いファミリーキャンプでは、豪華な装備を揃えるのではなく、楽に使いやすい物を選ぶのが正解です。
1: 初めてのファミリーキャンプの持ち物は?
まずはざっくりと、どういった持ち物が必要になるのかをお話します。
(1)テント関連
キャンプと言えば最初にイメージされるのがテント。ということで、テントに関連した持ち物をざっくり見ていきます。
テントは就寝するときや着替えをするときに使います。そのため、車中泊をする場合でも車外に設営できるとプライバシーを保てる場所が増えますので快適さが増します。
テントを設営する場合ですが、テント本体の他にペグとペグを打ち込むハンマーは最低限用意しておきましょう。特にペグとペグハンマーは信頼できる有名メーカーのものがおすすめです。
ベテランさんですと、ちょっとくらいペグの強度が弱くても上手に打ち込めますが、初心者の方ですと折れてしまうことがあります。また、ペグハンマーの強度が足りないと、ペグが打ち込めないので不安定になります。初心者の方ほど信頼できるペグとハンマーを準備しましょう。
というのも、テント設営でペグが打ち込めないと、他の作業が何も進まなくなり大変困った状態になってしまいます。特にパパがペグ打ちの担当だと、「手こづっているところがかっこ悪くて気になる」という方もいらっしゃいます。
(2)寝具関連
キャンプにおける寝具というと「寝袋」です。お子さんも大興奮のアイテムです。
ここで忘れないでほしいのが寝袋だけでは痛くて眠れないという事実。寝袋の下にはマットを敷きましょう。これだけで快適になります。
寝袋を選ぶときですが、最近は3シーズン使えるものがありますので、初心者の方はこういうのがおすすめです。真冬にキャンプしないと思いますので3シーズン用で大丈夫です。
(3)リラックス関連
キャンプってリラックスできそうで、何も持っていないとリラックスできない状況なんです。そこでリラックスするために、テーブルとチェアは必ず用意しておきましょう。
折りたたみ式のテーブルがひとつあると飲み物や食べ物をサッとおけますので、地面に置いてこぼすことが減ります。チェアがあると、地面に座らなくていいので心理的にも落ち着けます。
できればチェアは背もたれ付きがおすすめです。
(4)調理関連
キャンプ用の調理グッズはいろいろあります。しかし、ファミリーキャンプなら沢山の調理グッズは必要ありません。
というのも、できるだけ簡単に食事を用意するほうが、家族でキャンプを楽しめるから。
火はキャンプ用のバーナーよりも家庭にあるカセットコンロが使いやすいです。火の強さも安定していますし、何よりも簡単に火が付きます。安定性も抜群。使い慣れているので安心感も高いです。
調理器具は、レトルトカレーを温められる大きさの鍋があればOK。これだけでコーヒーを呑むときのお湯も沸かせます。お鍋は2つあれば基本的に足ります。
お皿やフォークなどは好みの出るところでしょう。紙のものでも良いですし、もう少ししっかりとした素材が好きな人もいると思います。ひとつ言えるのは食べた後の片付けが楽にできる素材が良いということ。
木製がかっこよく見えますが、プラスチックやステンレスの方がウェットティッシュでサッと拭いて終われることもあるのでおすすめです。
(5)照明関連
LEDのランタンを用意しましょう。2つあれば足ります。オイル式のものが欲しくなりますが、使い勝手と衝撃への耐久性を考えるとLED式がおすすめです。落としても割れにくいので小さなお子さんが一緒でも安心です。
2: サイト設営する場合の持ち物
テントなどサイト設営する場合の持ち物です。
(1)ペグ
ペグは強度のあるものを選びましょう。100円均一でも売っていますが信頼度を考えると、ここは有名メーカーのスタンダードなものを選ぶのがおすすめ。
(2)ペグハンマー
ペグと一緒に有名メーカーのものを選びましょう。有名メーカーのものは高いですが、それには理由があります。力の入り方と使いやすさです。見た目が同じようでも実際に使うと、楽さが違います。ケチってはいけません。
(3)グランドシート
テントと地面との間に敷くシートです。これがあるとテントを汚れやキズから守ってくれます。
(4)ポータブル電源
スマートフォンをお持ちの方がほとんどです。緊急の連絡や急な天候の変化を知るために必需品と言っても良いでしょう。
スマートフォンをお持ちの場合、忘れないでほしいのがポータブル電源。充電できないとスマートフォンは使えませんので用意しておきましょう。
また、夏ですとポータブルクーラーや扇風機を動かすこともできます。
(5)寝袋とマットと枕
寝袋を用意したら、一緒に寝袋の下に敷くマットと枕を用意しましょう。快適さが段違いです。
3: 調理をする場合の持ち物
キャンプ場で調理をする場合ですが、ファミリーキャンプですと凝った調理をするのはかなり手間。お子さんをみながらになりますから、できるだけシンプルで簡単な調理にするのが理想です。
ということを考えると、次のような持ち物で十分。
- 果物ナイフ(ヴィクトリノックスの「トマト・ベジタブルナイフは逸品」)
- 落としても割れない食器
- 小さなまな板
- クーラーボックス(台にもなります)
- スパイス(これだけで味に変化がつきます)
- カセットコンロと小さめの鍋が2つ
これだけあれば、レトルトカレーやラーメンを作って食べられます。ファミリーキャンプなら十分楽しい思い出になります。
4: 焚き火を楽しむ場合の持ち物
夜には焚き火を楽しみたい。そんな人は、次のアイテムを用意しておきましょう。焚き火は意外にアイテムが必要です。
- 焚き火台
- 焚き火シート
- ライター(チャッカマンタイプが便利)
- 薪や炭
これらは必須です。そして、焚き火を楽しむためには、次のアイテムがあると便利です。
- 耐熱グローブ → 結構重宝します
- 火ばさみ → これもあると重宝します
- 灰入れ → マナーです
- 着火剤 → あると楽
後はキャンプ場のルールを確かめてください。キャンプ場だから必ず焚き火はOKというわけではありません。
5: 持っていると何かと便利な物
ファミリーキャンプに持って行くと便利なアイテムがあります。
(1)ランタンスタンド
ランタンを吊しておくスタンドです。テーブルの上に置かなくてもいいので、テーブルを広く使えます。
(2)ストーブ
寒さ対策としてあると便利です。ただ、ストーブが必要な季節にファミリーキャンプへ行くのは家族みんなが慣れてからの方がいいですね。
(3)ドライネット
洗ったものを乾かすのに使うネットです。これは便利です。ネットに入れてぶら下げておくだけです。
お子さんが水遊びした後の服や靴下などを入れて干すこともできます。
(4)湯たんぽ
急な温度変化で寒くなったとき、湯たんぽがあると安心です。お湯さえ沸かせれば使えます。
6: ファミリーキャンプの荷物注意点
ファミリーキャンプの荷物ですが、注意してほしいことがあります。
(1)アイテムの大きさ
ファミリーキャンプは人数が増えるため、どうしてもテントなどのサイズが大きくなります。車で移動される場合は、車に積めるのかどうかを確認しておきましょう。
また、楽に出し入れできるのかも確認ポイントです。キャンプへ行く前に、実際に車へ積み下ろしして練習しておきましょう。
(2)使いやすさ
できるだけ簡単に設営できるテントなどを選びましょう。チェアやテーブルも同じです。安価なものは簡単に組み立てられないものもあります。
必ず購入したらキャンプへ行く前に、お家の庭や近くの公園、河川敷などで組み立ててみてください。一度やっておくと当日焦らなくて済みます。
(3)コンパクトで軽量がおすすめ
荷物が増えるファミリーキャンプでは、持ち物をコンパクトにできるかどうかを確認しましょう。その上で軽量なら最適です。
大人二人だけでキャンプへ行くなら、大人二人が作業をできますが、ファミリーキャンプですと、大人のどちらかがお子さんを見ていないといけません。ということは、作業は1人~1.5人で行う必要が出てきます。
コンパクトで軽量なら、荷物の積み下ろしも楽なので体力の消耗も防げます。
7: サイト設営やテントでの就寝が不安な方へ
ファミリーキャンプを楽しみたいけれど、お子さんが小さい場合、テントでの就寝やテント設営などに不安をお持ちの方もいらっしゃいます。
そういう方は、キャンピングカーをレンタルすることで、快適な車中泊ができますので防犯面を含めて安心度が増します。
またキャンピングカーですとテント設営の必要もありませんし、寝袋などを準備する必要もありません。キャンプへ持って行くアイテムを減らせますので、楽にキャンプ体験を楽しむことができます。
8: まとめ
ファミリーキャンプの持ち物は、できるだけ少なくするように考えてください。そして、コンパクトに収納でき、軽量であるとかなり快適にキャンプを楽しめます。
最近のキャンプは装備が豪華になっていますが、キャンプの装備は引き算で考えた方が、現地で自然を満喫して楽しめます。必要最小限の荷物で楽しんでみてください。