電車やバスで旅をするのは楽しいものです。しかし、電車やバスだけでは行けない場所に名所がある。
こういうケース、旅の中で登場します。そんなときタクシーを使うという方法もありますが、それよりも自分で運転する車で行ければ便利。
さらに、旅先で宿を予約せずに、そのまま快適に車中泊できると、めちゃくちゃ楽しいと思いませんか。
そんなことを実現できるのが「キャンピンカー」。しかし昨今のキャンプブームで、一部マナーの良くない方もいらっしゃることから、キャンピングカーならではのマナーや注意点が設けられています。
今回は、キャンピングカーを使った自由な旅で、知っておきたい宿泊やルールの注意点をお話していきます。
1: キャンピングカーで宿泊しても良い場所とは
キャンピングカーで宿泊する場合、どこで停車して宿泊しても良いということはありません。
日本ではキャンピングカーで車中泊できる場所は、ある程度決まっています。
(1)オートキャンプ場
もっとも利用しやすいのが、オートキャンプ場。キャンプ場の中に、車で乗り入れられる場所のことです。
オートキャンプ場は、申し込みすれば使えます。基本的にはキャンプする場所に車を停めるようになっているため、キャンピングカーの横でBBQなどをし、夜はキャンピングカーで宿泊できます。
オートキャンプ場は、昨今のキャンプブームで増加傾向にあります。
こういったロケーションの良い郊外に設置されています。京都府であれば、北丹地域、南部なら笠置や月ヶ瀬、三重県の島ヶ原にあります。
オートキャンプ場には、キャンピングカーが停まっているときに使う100Vの電源設備が整っているところが増えています。
また、トイレやシャワー、コインランドリーなども設置しているところもありますので、予めホームページで確認して申し込みしましょう。
オートキャンプ場のお申し込みですが、できるだけ事前予約しておくのがおすすめです。
(2)RVパーク
日本RV協会が推進している車中泊用の宿泊施設。
安心してキャンピングカーで駐車して宿泊できます。
オートキャンプ場と比べると、まだまだ多くはありませんが、今後の拡大に期待したいところです。
RVパークもオートキャンプ場と同じように、100Vの電源やトイレなどを完備しているところがほとんどです。
ただ、RVパークの設備は場所によって様々なので、利用前にはホームページで使えるものをチェックしておきましょう。
オートキャンプ場よりも利用料金がリーズナブルなので使いやすいスペースです。RVパークで注意しておきたいのが、宿泊目的の場所ということです。
RVパークでテントを張る。サイドオーニングを広げる。BBQをする。こういうのはNGです。あくまでも「車中泊をする場所」ということです。
2: キャンピングカーで宿泊してはいけない場所
泊まれそうだけど、泊まっちゃいけない場所があります。最近問題になってきていますので、しっかりと覚えておきましょう。必要の無いトラブルを引き寄せてしまい、せっかくの楽しい旅が残念な気分でいっぱいになります。
(1)道の駅
道の駅は広い駐車スペースを持っています。駐車スペースも24時間開放されているところがほとんどです。そのためキャンピングカーで車中泊できそうに思いますが、宿泊をしてはいけません。
道の駅は「仮眠」ならOKですが、宿泊はNGになっています。
しかし、最近は車中泊をする人も増えているため、道の駅の一部分だけをRVパークとして認定しているところもあります。
利用しようと考えている道の駅のホームページで最新情報をチェックしましょう。RVパーク認定されていれば、指定の場所で車中泊できます。認定されていない場合はNGです。
(2)コンビニ
コンビニの駐車場も郊外へ行くとめちゃくちゃ広いです。隅の方なら車中泊できそうに感じますが、コンビニでの宿泊はNGです。
買い物をするための駐車場なので当然ですね。
(3)SA・PA
仮眠のために利用するのはOKです。しかし宿泊はNGです。
SAやPAは長時間の運転による疲れや眠気を取るために「休憩」「仮眠」をする場所です。
(4)河川敷
河川敷に入って車中泊。河川敷のルールによってOKのところもあればNGのところもあります。
ただし、キャンピングカーでの河川敷はおすすめできません。砂地に入ってしまうと抜けられない可能性もあります。
(5)コインパーキング
駐車しておくのはOKですが、宿泊はNGです。
コインパーキングは市街地に多いため、深夜までアイドリングしながら停車していると、近隣住民から通報されてしまうこともあります。
3: キャンピングカーの宿泊で注意しておく点
キャンピングカーの宿泊は非日常。ついつい楽しみ過ぎてしまいますが、注意しておく点があります。
(1)郷に入れば郷に従う
オートキャンプ場やRVパークなど、利用する場所にはルールとマナーがあります。自分ルールではなく、場所のルールやマナーに従いましょう。利用者同士、気持ちよく楽しめるよう配慮することが大切です。
(2)深夜の騒音
はしゃぎ過ぎて深夜までわいわい。最近のキャンプ場で問題になっている行為です。
楽しいのはわかりますが、わいわい楽しむのは20時くらいまでにしておきましょう。遅くても21時が限界ではないでしょうか。
(3)ゴミ捨て・排水
マナーを守ってください。家庭ゴミを持ち込んで捨てるとかやめてください。排水も場所を守りましょう。
川や湖へ勝手に捨ててはいけません。山の中へ捨てるのもいけません。
こうしたマナーを守れない人が増えてくると、楽しくキャンピングカーで旅ができなくなります。
(4)盗電
ぜったいやってはいけません。犯罪になります。
4: 宿泊場所と旅のプランは一緒に考えよう
(1)キャンピングカーだからこそ気軽にアウトドア
テント泊よりも気軽にキャンプを楽しめるキャンピングカー。電車やバスを使うよりも、自由度の高い旅プランを計画できます。
また、突然の雨でもテントを干して畳むなど、面倒なことも最小限でOK。
ぜひキャンピングカーをレンタルして、気軽なキャンプ旅に出掛けましょう。
(2)二泊三日プラン例
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一日目:昼までに出発し、宿泊予定のRVパークを目指します。途中の道の駅や観光名所に立ち寄って楽しみましょう。
夕食は道の駅などで、地元のおすすめ料理を。
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二日目:RVパークを出発し、次の目的地のオートキャンプ場へ向かいます。
途中、観光地はもとより、地元の食材を買ったり温泉に入ったりして楽しみましょう。
オートキャンプ場へは、早いかなと思う時間帯に到着するのがおすすめ。
ゆっくりと食事の準備を進め、サイト内でBBQなどを楽しみましょう。
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三日目:早めの帰宅がおすすめです。渋滞を避けつつ最短距離で帰りましょう。
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5: まとめ
キャンピングカーを使った宿泊にはルールがあります。どこにでも駐車して宿泊しても良いわけではありません。
キャンプ人気が広がったことで、ルールやマナーを守れない人が増えているのも事実ですが、こういった状況が続くと楽しくキャンプができなくなります。
まずは、あなたからルールやマナーを守って利用するようにしてください。