春や秋の行楽シーズンこそ、ファミリーキャンプを始めるのにぴったりな季節。
でも、ファミリーキャンプ初心者さんからすると、何をどうすればいいのかわからない。そんなコトも多々あると思います。
そこで今回は、ファミリーキャンプ初心者さんが、失敗せずに家族みんなで楽しめるポイントをお話します。
1: ファミリーキャンプ初心者さんが家族で楽しめるポイント
キャンプにもいろいろあります。ソロキャンプもあれば、大人二人でのキャンプもあります。そして、ファミリーキャンプもあります。
この3つの中で、特に準備と計画性が必要になるのがファミリーキャンプ。というのも、ファミリーキャンプは参加人数が多くなります。そして、大人だけでのキャンプではないので、注意することが増えます。
そのため、ソロキャンプや大人二人キャンプと同じように考えていると、当日大変な思いをし、楽しいはずのファミリーキャンプなのにイライラが増え、ギクシャクした雰囲気になるキャンプへ変わってしまう。そういうこともあります。
(1)ファミリーキャンプを始めるために
ファミリーキャンプを始めるためには、次の3つのコトを考える必要があります。
- 場所の選び方
- 道具の揃え方(荷物の量に影響します)
- 調理の方法
大人だけのキャンプなら、お互いに荷物を分散して持ちあったり、ちょっとくらい場所が悪くても対応できます。また、調理も臨機応変に変えることもできれば、ちょっとくらい時間がかかってもガマンできたりします。
しかし、ファミリーキャンプの場合、小さなお子さんがいらっしゃる場合は特にですが、荷物が多い、場所が良くない、調理に時間がかかる、などはお子さんも親御さんもストレスを増やすことになりかねません。
人はストレスが増えてくると、誰でもイライラしますし、ちょっとしたことにも腹を立ててしまう生き物。こうしたことが増えてくると、キャンプそのものが楽しくなくなり、なぜ来たのかわからなくなります。
中にはこうした思いをしたことで、家族が「絶対にキャンプへ行きたくない!」という状態になってしまったご家庭もあると思います。
(2)ファミリーキャンプ初心者さんが抑えてきたいポイント
ファミリーキャンプ初心者さんが、楽しくキャンプをするために抑えておきたいポイントをお話します。
[1]キャンプ場の場所選び
はじめてファミリーキャンプへ行く方は、とにかく自宅から2時間くらいでいけるキャンプ場を選びましょう。
2時間以上移動に時間がかかると、キャンプ場で過ごす時間が少なくなりますし、他にも予定を入れているとスケジュールに追われてバタバタとしたキャンプになってしまいます。
また、長距離移動で疲れているところに、慣れないテントやタープ設営となると、思っているようにコトが運びません。お子さんも移動で疲れていると体調が優れないこともあれば、イライラしている場合もあります。
まずは「自宅から近い」「何かあれば直ぐに帰れる」場所を選びましょう。
遠地のキャンプ場は、慣れてから行けます。
[2]トイレとお風呂
キャンプ場によっては、トイレが和式、お風呂やシャワーなし。こういう場所もあります。
こういう場所でのファミリーキャンプですと、お子さんや奥さんが困ってしまう原因になりかねません。キャンプに慣れていない方は、トイレは設備の整ったところ、お風呂はなくても最低限シャワーがあるところを選びましょう。
お風呂とシャワーに関しては、キャンプ場内になくても、近くに温泉などがあれば使えます。
[3]レンタルと売店
ファミリーキャンプで困るのが、忘れ物をしてキャンプができない場合。キャンプ場内にレンタルや売店があれば、困り果てることがありません。
また、荷物を多くしたくない方は、キャンプ場でレンタルできると大変ラクです。
[4]電源
オートキャンプ場ですと、車を駐める場所に電源が用意されていることが多いです。電源があれば、車中泊なども快適にできますので、出来るだけ用意されているところを選びましょう。
[5]スタッフ
キャンプ場にスタッフさんが常駐していてくれる場所だと安心です。
万が一、テントやタープの設営が上手くいかない場合、手伝ってもらえます。
2: 初心者さんが不安なことは先回りして解決できる!
ファミリーキャンプ初心者さんが不安に感じていることの大半は、先回りして準備することで解決できます。
(1)一泊二日のスケジュールを計画しておこう
まずはバタバタしないようにスケジュールを計画しておきましょう。スケジュールを計画するときは、余裕のある計画にするのがコツです。というのも、当日は思うように進まないこともあるからです。
例えば、次のような一泊二日のスケジュールを計画しましょう。
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- 11:00~15:00 キャンプ場へチェックイン。チェックイン後、まずはテントとタープ設営、寝床の準備を済ませましょう。キャンプ場の日暮れは早いので、明るい間にやるのがコツです。
- 14:00~16:00 フリータイム
- 16:00~19:00 夕食の準備から夕飯。夕食の準備は、日がある間に行いましょう。
- 20:00~22:00 焚き火を楽しむ、星空を楽しむなど、自然を満喫しましょう。
- 22:00 就寝
- 8:00~12:00 設営したものなどを片付けて撤収。チェックアウトします。
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(2)自分のキャンプスタイルを決めておこう
ファミリーキャンプ初心者さんが失敗しやすいのが、最初からベテランさんと同じようなキャンプを目指してしまうことです。
でも、初めてのときは「こだわり」よりも「楽しむこと」に意識を向けてほしいと思います。
可能なら持ち物は全部キャンプ場のレンタルがおすすめ。キャンプ場での作業をシンプルにして、楽しむことに全力投球。
楽しむ時間を多くとり、楽チンなキャンプからはじめてください。
(3)楽チンスタイルで準備が変わります
楽しむことを優先するなら、こんな風な準備を考えてみてください。
テントが必要なくなります。就寝も安心。突然の天候変化もへっちゃらです。
キャンピングカーレンタルと一緒にレンタルしましょう。キャンプ場でのレンタルがあれば便利です。荷物が少なくて済みますからね。
夕食は、キャンプ場で温めれば食べられるものを持参。難しい調理をするよりも、楽しむ時間を作りましょう。
温めれば食べられるご飯。カレー。ラーメン。こういうのでOKです。十分に楽しい夕食になります。
3: 道具の選び方
(1)道具選びのコツ
最初から全部揃える必要はありません。家庭で使っているものでも代用できます。特に「カセットコンロ」はキャンプでとても重宝します。
簡単に設置、簡単に着火、火の強さも安定。これ以上のアイテムはありません。
(2)「必需品」と「あれば便利」なリスト
キャンプの必需品としては、次のようなアイテムがあります。
- テント → キャンピングカーなどで車中泊するなら不要
- グランドシート → 荷物を広げるときなどにも使える
- ペグハンマー → タープなどの設営で必要
- チェア → リラックス感が違います
- テーブル → 便利です。小さくてもいいので一つ用意しましょう。
- シュラフ → キャンピングカーなどで車中泊するなら不要
- マット → キャンピングカーなどで車中泊するなら不要
- ランタン → 夜は真っ暗になるので必需品
あれば便利なアイテムも見ておきましょう。
- ヘッドランプ → 両手が使えるので便利です
- 焚き火セット → あれば雰囲気が倍増です
- キッチン道具 → カセットコンロと小さな鍋、果物ナイフとまな板、クーラーボックスがあれば何とかなります
- ゴミ袋やウェットティッシュ → 必需品と言ってもいいくらい「あると便利」
最近はホームセンターや100円均一でも買えるので、予算低めで揃えることができます。
4: まとめ
ファミリーキャンプ初心者さんは、楽しむことにフォーカスしていただきたいと思います。こだわりのキャンプ道具を使うとか、難しい調理をするとかではなく、簡単楽チン、そしてシンプルに、家族が楽しいと感じられる時間を意識してください。